2024年はJekyllからHugoに乗り換えた。

私は普段からUbuntuを使っているので、aptコマンド経由でHugoをインストールできれば環境に依存せずにどこでもブログが書ける状況を気に入っていた。 また、テーマもいくつか使ってみたいテーマがあった。

だが最終的にはまたこうしてJekyllへと戻ってきた。

JekyllはHugoに比べるとやはり機能は少し物足りないように思える。 私が普段使う言語はRubyであるのでシンタックスハイライトに最新の言語を使う必要はおおよそない。 挙動そのものもHugoと比べるとやはり多少物足りなさを感じる。

それでもこうしてまたJekyllへ戻らざるを得なかった理由は私にとってHugoは難しすぎたからである。

Hugoで使えるテーマははじめはとても新鮮だった。 しかし人間は慣れる生物である。 どれだけ素晴らしいテーマを使っていてもいずれ物足りなさを感じてしまうだろう。 それはエディタのテーマやフォントを変えるようなもので至って自然なことである。

Hugoのテーマは構造上特に問題ないようにも思えるのだが、JekyllやEleventyに比べるとどうしてもうまくコードが書きにくいと感じることが多く感じた。 直感的にブログを書き換えることができないと感じてしまうと途端に書きたいネタも尽きてしまう。 ある日の出来事をブログを書きたいと思っても、エディタを開くのが億劫に感じてしまうのだ。 Hugoを選ぶことで更新の煩わしさから開放されようと思っていたので、これではまさに本末転倒である。

そうしてまたJekyllへ戻ってきた。 見慣れたテーマも時間が経てばまた新鮮に思えるものだ。 GitHubを見ると2020年頃にデフォルトのテーマを使っていたので、ちょうど5年ぶりということになる。 このテーマもいずれは変えたいとは思っているが、CSSさえ用意できればJekyllの使い方はすぐに思い出せた。 それがJekyllの最大の強みだろう。 テーマの改造は自由にできるのは当然であるし、本文中に<canvas>タグを使ったり、JavaScriptを加えることもできる。 やれクラウドだ、やれAIだというこの時代は自分のPCですら自分のものでなくなる感覚を覚えるなか、ブログは唯一自分のものであると認識できるのだ。

ブログに自分の思いを書き残していきたいという気持ちが少なくなってきたり、何を書いたらいいのかと考えることも増えてきた。それでもせっかくこの時代まで大事に残してきたドメインでもあるので、これからもほそぼそと続けていきたい。